息子達の人生設計に
転勤族の息子家族が、2年前に東北地方に赴いた。
その時、“居心地がよい地であれば定住してもよいか?”と問い合わせてきた。長男として親達から遠くに離れる事が気になったのであろうか。狭い日本何処にいようとすぐ逢えるし、子供は親から独立して欲しいし、親も子供から離れて自立し自由に生活して生きたいと常に考えていた。
三宅島、広島、横浜、仙台と各地方のよい環境空気の良い所に住んでみて、それぞれの良さを語っていた息子だが、40の坂を上るのに息切れを感じ始めたのか、“やっぱり生まれ育った地に住みたい”と今年の夏は暑い中、市内の戸建て、マンションを探し回っていた。
新興住宅地の東京近郊圏内の当地は、新駅が開発したり大型ショッピングが設立されたり、宅地、マンションが続々売り出されていて豊富な物件が目白押しである。
今のマンションの内装は高級感が溢れていて、セキュリティーも完全で床暖房や収納所もたっぷり設計されていて高級ホテルのようだ。ベランダが奥行き3メートルもあって、一部屋の感覚が魅力的だがかなり高額で驚く。
戸建てやマンションの展示を10箇所近く一緒に見て歩いたが、和室がどんどん減らされ日本的な住まいが排除されてきていて気になった。確かに畳に足を投げ出して大の字になって寝てみたいが、布団の上げ下ろしや老人の膝の故障で正座ができなくなることを考えると、和室は必要ないかなとも思う。しかし待てよ!来客の為のベッドを用意するのか?・・フローリングに敷布団でもいいか!頭の中で質疑応答している。
高い買い物をする時がきた息子たちは、遠い地から何度も足を運んで見て悩み迷っていよいよ駅前4LDKの大き目の新築マンションに決定して帰っていった。
我が家から歩いて20分の地であるから、お互いに干渉しあえない丁度いい距離で安心である。私達親は自由に生きたいから同居はノーといっているが、10年後20年後は動けなくなって子供の世話になることは重々わかっていて、その為の部屋を用意している事を考えると息子よりお嫁さんに頭が下がる思いである。
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