懐かしい想い出話
今日のM新聞に松谷みよ子さんの話題が載っていて、思わず昔の事が懐かしく思い出された。
30年程前の若き保育士だった頃の話で、受け持った子供達と松谷みよ子さんの本に纏わる思い出話を、今でもはっきりと鮮明に覚えている。
4歳児のクラスで、毎昼食後に本を読み聞かせる時に選んだ本が、松谷みよ子著の「ちいさいモモちゃん」だった。分厚い本なので続編ものとして1日3、4ページずつ読み進めるのである。3、4歳のモモちゃんが子供達の中で自分の事のように、活き活きと感じ取っているようだった。モモちゃんが飼っている犬の様子とか植物とか小動物のお話が自分達の日常生活と繋がって、“それから、どうなったの?”毎日を期待している子供達に急かされて、第4巻ぐらいまでだったか忘れてしまったが、かなり長い期間夢中にさせて頂いた。
松谷さんに次女のあかねちゃんが生まれる辺りに、作者は離婚をされていてそのまま物語になっていた、そのくだりをモモちゃんに説明するお母さんの話で、胸につまされた私は迂闊にも声を詰まらせながら読んでしまった。不思議そうに見ていた子供に“先生どうして泣いているの?”と聞かれて“モモちゃんのお父さんもう帰ってこないんだって!でもモモちゃんは泣かないから、強い子だね!”といったら子供が“モモちゃん可哀想だね!”と子供心に何かを感じたようだった。
読み手の私が感情的になってしまったことに少々反省をした覚えがある。あの頃の子供達はもう34、5歳になっていて、子どもの親になっているだろうか。
あの時のモモちゃん本が発端で、保育士を目指したという女の子からその報告を聞いていた。きっと何処かの幼稚園で元気に働いている事だろう。そしてモモちゃん本を読んで聞かせているのだろうか。


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